この世界は街と貧困街に大きく分かれる

「エクスマキナ」と呼ばれるこの街は「教会」の管理下であり、街中に監視カメラも整備される。
この監視カメラは「神様が見守っているのだ」という教会の教えから花や宝石の人間はそれに対しなんの違和感も覚えないだろう
むしろ神様に見守っていただけているのだ。幸せに決まっている
花や宝石たちは教会から支援を受けられている。そのため衣食住には困ることはないだろう。花や宝石の役割がきちんとこなせていれば。
天使たちはこの街の大きな教会の中に住まい、仕事はしてもしなくても誰も咎めない。
だって神は____存在なのだから。
神は機械を通して君たちを見守っているとされている。故に故障した機械や廃棄を行う際は教会に持ってくることが一般となっている。
神と一緒にここを幸せに満ちた居場所にしよう。

タトゥーや宝石は君たち人間の身分を明らかにするものだ。
花たちは就職時本人の好みのタトゥーを彫ることになっており、宝石は就職時宝石を渡され外出時身に着けることが教会から決められている
そして異教徒と申告があったものには監視カメラからその場所を割り出し、「バツ印」のタトゥーを彫るための機械が派遣される。
暴れられた場合薬剤の投与もやぶさかではないとされる。おとなしくしているのがいいだろう。

バツ印をつけられた異教徒たちは「エクスマキナ」に滞在しても構わないが、教会の支援は得られないためまず今まで住んでいた家がなくなる。
職も失い、他に雇ってもらうことも難しいだろう。また、異教徒を雇った花や宝石たちもその間は教会の支援が断ち切られることとなる。
故に自分の力で生きていくことが強いられる。それゆえに野宿などの街中で行った場合見回りの警備機械がバシバシ叩いてくるので注意しよう

この街では犯罪や事件があった際に警備機械が派遣され、主犯の瞳孔、鼓動数、表情などを分析し、幸福でないと判断され次第「バツ印」が決定し、タトゥーを彫る機械の派遣がされる。
そして周りの住民に安全であることを伝え、タトゥーを彫り終わり次第機械たちは去っていく。
また、この機械たちを破壊した場合天使たちによる即刻の処刑が命じられる
神の使いを壊すなんて、言語道断

この街のはずれは監視カメラの設置がない。故に天使に所在がばれることも、警備機械が訪れることもない
だからか、エクスマキナ外で異教徒たちは協力して生活することが多い。
そのため貧困街のような場所がエクスマキナ外のあちらこちらで見られるのだ。

貧困街で生まれたものにタトゥーはない。しかしエクスマキナに入ってしまいカメラに見つかったら最後、バツ印の機械が同じように派遣される。
「エクスマキナ」の住民の情報は機械が管理しており、異教徒の数は未だ増えているようだ。
その数を少しでも減らすため、天使たちはごくまれに貧困街まで足を運ぶ
一つの貧困街が壊されても生き残ったしぶとい異教徒たちがまた新たに貧困街を作るため、貧困街はなくなることはない。